熊野古道を行く① 滝尻王子~近露まで前篇

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滝尻王子~不寝王子~大門王子~十丈王子~大坂本王子~近露王子
距離:13.5キロ
時間:5時間(標準歩行時間5.5時間)
10月7日(火)
今日は、熊野への旅立ちの日。
朝早くから起きて、くろしお1号を待つ。
通勤のサラリーマンを背に8:19に鳳を出る「くろしお1号」に乗り込む。
せっかくの休み、そして今回は電車の旅なので朝からビールでも飲みたいのは山々だが、熊野の山々に入るので、失礼がないようにここはグッと我慢する(笑)
そして、寝ているうちにあっという間に紀伊田辺の駅に到着しました。
紀伊田辺を降りると、弁慶がお出迎えをしてくれる。
「何で、弁慶??」と思ったが、どうも紀伊田辺が弁慶の生れ故郷という説があるらしい。
紀伊田辺を10:20に出るバスに乗る。
とってのどかな風景が広がり、心癒される。
11:00に中辺路の入口とされる滝尻王子に到着。
ついに熊野古道のスタートなのだが、ここでちょっと待ってもらいたいんです。
まずは、バス停のからすぐの熊野古道館へ立ち寄ってください。
そこで、熊野古道の詳細なマップがもらえます。
距離・時間なども書いてあり、計画を立てるにはとっても良い代物です。
以下で、プリントアウトもできますが、やはり実物は良いですよ!!

http://kanko.wiwi.co.jp/walk/
そして、ここでもうひとつ手に入れてもらいたいものがあります。
それは、この『熊野古道中辺路押印帳』です!!

道中にスタンプポイントがいっぱいあり、楽しみの一つになります。
こんな感じで押し押ししていきます。



そして、完歩すると『完歩証明書』がもらえます(^^)
しかも、この押印帳は、な・な・なんと・・・・、
100円です。(こんなに引っ張るなって^^;)
欲しくなったでしょ(笑)
さて、地図も押印帳も手に入れたし、そろそろ出発しましょか。
まずは、目の前にスタートの滝尻王子がございます。

この滝尻王子は、九十九王子社のなかでも格式の高い王子社で、後鳥羽上皇一行が御歌会を催されたと伝えられます。
その滝尻王子に、今回の旅の安全を祈願して熊野古道を行くのでした。
次回に続く・・・・。
****熊野古道を知ろう!!~歴史編~****
熊野三山への参詣が頻繁に行われるようになったきっかけは、1090年の白河上皇の熊野行幸からと言われています。
これにより京都の貴族の間に熊野詣が行われるようになりました。
その後、後白河上皇も33回の熊野行幸を行っています。
紀伊路は、法王や上皇らの御幸ルートで、道筋には熊野権現の末社として九十九王子社が祀られています。
これに対して伊勢路は、江戸時代以降、伊勢参宮を終えた旅人や西国三十三ケ所めぐりの巡礼者たちに盛んに歩かれるようになった、いわば庶民の道と言えます。
熊野はあらゆる人々を受け入れる聖地であったがため、日本中のあらゆる階層の人々がこの道を歩きました。
「蟻の熊野詣」と、蟻が餌と巣の間を行列を作って行き来する様にたとえられるほどに、大勢の人々が列をなして、この道を熊野を目指して歩きました。
上皇や女院や貴族が歩き、武士や庶民も歩き、盲人やハンセン病者など社会の底辺に生きる人々も極楽往生や現世利益や治癒の奇跡を求めて歩きました。
さまざまな人々がさまざまな思いを抱いて、さまざまな願いをこめて歩いた祈りの道。それが熊野古道なのです。

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