熊野古道を行く⑤ 近露~川湯温泉まで後編

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近露王子~比曽原王子~継桜王子~中川王子~小広王子~熊瀬川王子~岩上王子~湯川王子~猪鼻王子~発心門王子~水呑王子~伏拝王子~祓所王子~熊野本宮大社~湯峰王子
距離:29.4キロ
時間:8時間30分(標準歩行時間 9時間20分)
10月8日(水)
遂に念願の熊野本宮大社にやってまいりました。
滝尻王子を出発してから39.5キロ。
時間にして、12時間。
よく歩きました。
この時ばかりは、自分に「頑張ったね!!」って、言ってあげられました(^^)v
さてさて、熊野本宮大社です。
熊野本宮大社のホームページ

立派なかやぶき屋根と荘厳な社内の雰囲気。
左には、熊野権現様の使いとして知られる「やたがらす」の旗が立派にたなびいています!!
「やたがらす」については、最後に詳しく見て行きたいと思います。
熊野本宮大社は、これより先は撮影禁止です。
なぜかと言うと、基本的に神様の住んでおられるところを写真で撮るということは、失礼に当たるからだそうです。
他人に自分の家の中をバシバシ写真に撮られるのは気持ちの良いのもではないですよね。
今まで写真をいっぱい取っていたことに反省です。。。
熊野本宮大社でいただいた御朱印です(^^)

また、熊野三山では、「熊野牛玉宝印」と言うものをいただいてきました。
厄除けの護符です。

これは、「やたがらす」をモチーフにした、カラスの形をした文字で書かれています。
熊野本宮大社の物は「熊野山宝印」と書かれており、カラスを88羽使って書かれております。
昔は、紙の裏に約束事を書いて「誓約書」としても、使われてきたようです。
牛玉宝印によって誓約するということは、神にかけて誓うということであり、もしその誓いを破るようなことがあれば、たちまち神罰を被るとされていました。
熊野大権現様に誓った誓約書の内容を違えるわけには行きませんね(><)
この「熊野牛玉宝印」は、熊野速玉大社、熊野那智大社でもいただいてきました。
その写真は、後々載せさせていただきますね。
今回の旅の大きな目的である熊野本宮大社をお参りを終えて、大斎原へ。
大斎原は、昨日書きましたが、昔熊野本宮大社があったところになります。
ここには、大鳥居があります。

大きいです(@@)
ここから、湯の峰へ移動するわけですが、せっかくなので「大日越」をしてきました!!
このコースは、道も整備されていますし、とっても歩きやすいです。
森林浴で歩くのはとても気持ちの良いコースなのですが、峠の頂上からきれいな景色が眺められたりはしないので、「もう歩きたくない!!」という人は、バスでも良いかもしれましん(笑)
距離・時間とも大したことはないですが、まあまあ歩きがいはありました!!
今日の宿泊地は、川湯温泉です。
湯の峰から川湯温泉は、バスで行くのですが、バスが1時間以上来ないことが判明。
(バスの本数は、本当に少ないので事前に調べておいた方が良いです)
ちょうどバス停の前に、公共浴場があったので、そこで旅の疲れを癒します。
この公共浴場は、「薬湯」と「普通の温泉」があるのですが、ぜひ「薬湯」に入ってください!!
入る前に、目の前の売店のおばさんと話していたら、「ここは絶対薬湯だよ!!」って、教えてもらえてラッキーでした(笑)
浸かるだけなのですが、とっても素晴らしいお湯でしたよ!!
湯の峰温泉、川湯温泉、渡良瀬温泉と3つの温泉場が固まっているのですが、やはり湯の峰が一番のように思えました。
今日の宿は、「民宿大村屋」さん。
ここは、素晴らしかったです!!
食事です。

ここは、1日目に熊野古道であった2人連れの方に教えてもらった宿なんです。
この方々には、縁があるのでしょう、お昼ごはんをいただいたり、宿を教えていただいたり、いろいろとお世話になりました。
たまたま、熊野古道で出会った方と夜ごはんも一緒に食べ、旅の話をする。
とっても、素晴らしい時間を過ごすことができました。
温泉付きですし、サービスは良いので、ぜひ、泊ってみてください!!
長くなってしまいましたが、こうして素晴らしい2日目が終了しました。
3日目は、また次回に続きます。
****熊野古道を知ろう ~やたがらす編~ ****
八咫烏(やたがらす)と聞いてもどのような鳥かイメージがわかない方が多いと思います。
でも、この「やたがらす」みなさん良く見ているんですよ!!
それは、サッカーの日本代表のユニホームのマークが、「やたがらす」なんです。
これを聞くと、すぐにイメージできますね(^^)
イメージがついたところで、「やたがらす」がどんな鳥か見ていきますね。
「やたがらす」とは、足が3本の烏のことで太陽に住む神の鳥と言われています。
日本書紀などの神話に登場する瑞鳥(幸運をもたらす鳥)ともいわれ、神武天皇が東征の時に、熊野から大和に入る吉野の山中にて道に迷われた時に天の神が道案内としてつかわした3本足の鳥が八咫烏(やたがらす)と言われています。
熊野本宮大社ではいまでも、神鳥として祀られています。
「やたがらす」の由来を知っているとさらに旅が面白くなりますね!!
ぜひ、熊野本宮大社のやたがらすを見に行ってください!! 

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