太宰府天満宮とは
太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)は、菅原道真公が生涯を終えられた場所です。
道真公が、生涯を終えられた後に、御遺骸を牛車に乗せて進んだところ、その牛は伏して動かなくなってしまいました。
これは、道真公がこの地を離れたくないと言っているのだと考え、今の太宰府天満宮のある所に御遺骸を葬りました。
後に、ここに墓所と神殿を創建し、御社殿を建立したと言れています。
これが、太宰府天満宮の始まりと言われています。
太宰府天満宮、北野天満宮、防府天満宮を三天神と呼び、三天神の一つとしても有名です。
御祭神とご利益
御祭神:菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
ご利益:学業成就、縁結び
太宰府天満宮にいく
駐車場に車を停めて、参拝に向かいます。
この駐車場は、天満宮までは若干歩くのですが、観光バスも停まっている大きな駐車場になります。
また、天満宮までの道のりには、多くの商店が立ち並んでいます。
その中で、ぜひ食べてほしいのが、太宰府天満宮名物の「梅ヶ枝餅」です。
焼きたての梅ヶ枝餅は、本当に美味しいです!!
鳥居と延寿王院
参道を進んでいきますと、商店街の中に鳥居が現れます。
この鳥居は、炭鉱王であること伊藤伝右衛門の寄進です。
何気に見逃してしまう人が多いのですが、正面の門は「延寿王院」です。
太宰府天満宮が安楽寺天満宮と呼ばれていたころの宿坊です。
明治維新のころには、坂本竜馬、西郷隆盛、高杉晋作、伊藤博文などの著名人がここに来ているんです!!
明治維新での政策の話が、ここで話し合われたとも言われていたかと思うと、なんだか感慨深いです。
そして、延寿王院を左手に曲がりますと鳥居があります。
今から700年前に作られたと言われている鳥居で、九州で最も古い鳥居といわれています。
県の指定文化財にもなっています。
この鳥居ですが、古い部分と新しい部分があるのが、色の違い分かりますか?
実はこの鳥居、平成4年の台風で倒木により壊れてしまったんです。
それを修理したために現在の形になっています。
鳥居の後ろに狛犬がいます。
体のラインが立派で、髪の波打ち具合が綺麗です。
まるで今にも歩きだしそうな感じです。
太鼓橋と心字池
鳥居をくぐりますと、朱色の綺麗な橋が現れます。
この橋は、全部で3つあります。
「現在・過去・未来」を表していると言われています。
そして、橋を囲うように「心字池」があります。
この池は、池の名前の通り、漢字の「心」という形をしています。
私たちの「心」であるこの池を、「現在・過去・未来」のことを思い返しながら渡ることにより、三世の邪念を払うわけです。
要するに、この橋を渡ることにより、心を清めてから参拝をする意味を持っている橋なんです。
ぜひ、そんな風に考えながら参拝してみてはいかがでしょうか??
麒麟と鷽鳥(うそどり)と亀
心字池を後にして先に進みます。
少し歩くと立派な像が見えてきます。
左側は麒麟で、右側の2体は鷽鳥(うそどり)です。
鷽鳥は、道真公が海上で遭難した時に先頭に立って道案内をしたとか、太宰府天満宮造営の際押し寄せた大量の蜂を追い払ったなど、言われています。
太宰府天満宮では、神様の使いとされています。
ちなみに、こんなおみくじもあります。
鷽鳥が、模られたおみくじです!!
のほほんとしていて、癒されますね~。
ちなみに、木の鷽鳥は持って帰ることが出来ますので、お守り代わりにしてみてはいかがでしょうか??
さらに進んで行きますと手水舎があります。
良く見てみると、亀がいるのがわかりますか??
水の中を亀が泳いでいて、その亀の甲羅から水が湧き出ています。
楼門と狛犬たち
手水舎のすぐ手前には、桜門が建っています。
大きな3つの提灯が、とても印象的ですね!!
この桜門、入口が3つに区切られているます。
本来は、参拝者は右か左の所から入るのが良いとされています。
なぜかというと、真中は神様が通る所なので、そこを通るのは恐れ多いというわけなんです。
この桜門を守る狛犬です。
ちょっと、太い感じの狛犬さんです。
下の阿像の狛犬の笑顔が、とっても素敵ですよね~。
思わず、私もつられて笑顔になってしまいました。
見ていて、本当に癒される狛犬です。
桜門をくぐると、本殿が目の前に見えます。
その前に、本殿までの途中に狛犬がいました。
これまた先ほどの狛犬とはタイプが違った狛犬です。
この狛犬も、とてもインパクトがありますね。
お互いが大きな玉に乗っかっている姿は珍しいです。
そして、目が可愛らしいですよね。
ちなみにこの狛犬は、1773年(安永2年)の作だそうです。
見れば見るほど、可愛く見える狛犬です!!
そして、天満宮と言えば、やはり牛ですね!!
太宰府天満宮にも、多くの牛が奉納されています。
みなさんに、いっぱい撫でられているのが、見て分かりますね~。
頭から、背中にかけて、ツルツルになっています。
本殿と大理石の狛犬
それでは、お待たせしました本殿になります。
とても、美しい本殿ですね!!
五間社流造りで、棟の高い檜皮葺(ひはたぶき)の屋根は流れるように美しい曲線を描いています。
柱などの装飾のとても綺麗に飾り付けられていました。
この本殿の中には、道真公のお墓があります。
裏から、本殿を見てます。
屋根綺麗なのが、改めて分かりますね!!
さて、本殿を守っている狛犬がいます。
なんとも珍しい、大理石の狛犬です。
1852年(寛永5年)の作品と言われています。
この狛犬ちゃん、目がクリクリで可愛くないですか??
そして、真っ白なんです。
純白とか言いますが、その姿から何の穢れもない姿が思い浮かびます。
摂社・末社と夫婦楠
本殿のお参りを終え、本殿の裏手に回ります。
本殿の裏手には、多くのお社が並んでいます。
このお社、祀られている方の名前を確認していくと、道真公の父母、そして子供が祀られていることが分かります。
真ん中の大きなお社を「老松社」と言い、道真公の父君と母君を祀っています。
その右側が、それぞれ道真公の第一子から第四子を祀っています。
そして、左のお社を「福部社」と言い、道真公の母君の父君で、道真公の恩師の島田忠臣を祀っています。
さらに、奥に進んでいきますと国の天然記念物に指定されている、夫婦楠があります。
樹齢は、1000年から1500年と推定されるようです。
とても大きくて穏やかなパワーを放っています。
そのパワーに、見ているだけで癒されました。
天開稲荷社
さらに、その先に進んでいきましょう。
そうしますと、鳥居が見えてきます。
新緑の石段が、続いていきます。
この道を歩いているだけでも、とても気持ちがいいです。
さらに奥に行きますと、新緑の中、多くの鳥居が見えてきます。
そして、天開稲荷社(てんかいいなりしゃ)があります。
御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
農業の神様で、五穀豊作の神様と言われるように、我々庶民と昔から深いつながりのある神様になります。
最後の階段を上がっていきますと、天開稲荷社のお社が見えます。
この神社は、十二支の鈴があり、その奥の中央に大鈴があります。
まずは、自分の十二支の鈴を鳴らして、その後で大鈴を鳴らして、お参りをするという形をとっています。
お参りをしていると、「奥の院→」と言う看板を見つけました。
その看板に沿って歩いていきますと、ちょうどお社の裏手に、古墳のようなものがありました。
とても、古くからありそうな石室です。
この石室は、3世紀から7世紀に出来たといわれていおり、太宰府天満宮が出来る前からあったといわれています。
道真公とこの古墳が関係あるのかないのかは分からないようです
とても神秘的な石室です。
太宰府天満宮いかれましたら、天開稲荷にも、ぜひ、お参りくださいませ。
色々な面を見せてくれる大宰府天満宮。
とっても大好きな神社の1つです。
ぜひ、お参りくださいませ。
御朱印
地図・住所・駐車場
住所:福岡県太宰府市宰府4丁目7−1
電話番号:092-922-8225
駐車場:有料の大駐車場あり