芝大神宮とは
芝大神宮(しばだいじんぐう)は、准勅祭社とされた東京十社の1つです。
准勅祭社制度は、明治元年から明治3年までの暫定的な制度でした。
その後、関係神社が企画した「東京十社巡り」により、現在の人気に至っています。
主祭神が、伊勢神宮と同じ、天照皇大御神と豊受大御神であることから、「関東のお伊勢様」としても人気のある神社です。
御祭神とご利益
御祭神:
天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
ご利益:縁結び
芝大神宮へ行く
浜松町の駅を降りて、10分ぐらいで芝大神宮に到着します。
少し行きますと増上寺や芝公園があり、その先には東京タワーがあります。
芝大神宮の正面です。
とても立派な石の大鳥居です。
ビルに囲まれた中にある芝大神宮ですが、近づくにつれて身も心も引き締まります。
この写真では隠れてしまっているのですが、ワイシャツを着た男性の居る位置の鳥居の下に賽銭箱があります。
上まで登るのが大変なご年配の方々のために作られたんだと思います。
実際、鳥居下の賽銭箱の前でお参りをしている人を多く見ました。
神社のこのような心配りは、とても嬉しいものですね!!
芝大神宮と「め組」
階段を登っていきますと狛犬が居ます。
愛嬌がある顔をした、立派な狛犬です。
台座に「め組」の文字に目がいきますよね。
この「め組」は、暴れん坊将軍などでおなじみの火消しの「め組」になります。
歌舞伎の演目で「め組の喧嘩」と言う演目があります。
芝大神宮境内で行われていた相撲の春場所に端を発した、「め組」と力士との喧嘩。
最終的には、力士も「め組」も多くの助っ人を呼んでの大喧嘩になりました
「め組」に至っては、火事の時に鳴らす「半鐘」を鳴らして、仲間を呼んだことは有名です。
結局、この大喧嘩は、99人の負傷者を出す大事になってしまいました。
そして、この物語には、続きがあります。
喧嘩後の南町奉行所の判決です。
判決は「この半鐘が鳴り出したために大喧嘩になった!!」として、半鐘に遠島を申し付けるものでした。
人情味あふれるお裁きですよね~。
事実は少し違うようですが、この神社の境内には、そんな物語も残っているんです。
そうそう、半鐘の遠島はすでに許されていて、今では、芝大神宮に大切に保管されているとのことです。
手水舎と拝殿
続いて手水舎に向かいます。
まだ、新しい感じなので、使っていてとても気持ちの良い手水舎です。
この手水舎ですが、四本の柱の外側に二本の柱がある、明神造りの手水舎となっています。
拝殿に向かいます。
とても大きくてどっしりした建物なのですが、私には今にも建物が動き出すんじゃないかと思うぐらいの躍動感を感じました。
境内全体が生き生きとした感じです。
社紋が彫られた、黒と金の扉も立派ですよね~。
しばし、近くの日陰で神社を見てのんびりしていました。
朝早かったので、とても気持ちよかったです!!
東京のお伊勢様。
ぜひ、お参りくださいませ。
御朱印
地図、住所、駐車場
住所:東京都港区芝大門1丁目12−7
電話番号:03-3431-4802
駐車場:無料駐車場あり