山王総本宮 日吉大社

山王総本宮 日吉大社

日吉大社とは

日吉大社(ひよしたいしゃ)は、琵琶湖の横、比叡山の麓にある神社です。

全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮です。

延喜式神名帳では名神大社に列せられ、二十二社の1つです。

平安京から見て鬼門の方角にあたり、平安京の鬼門除け、災難除けの神社としても信仰を集めています。

織田信長公による比叡山焼き討ちにより、以前の建築物は全て焼けてしまいましたが、その後の復興され現在に至っています。

御祭神とご利益

御祭神:

東本宮 大山咋神(おおやまくいのかみ)

西本宮 大己貴神(おおなむちのかみ)

ご利益:方除け・魔除け・災難除け

日吉大社に行く

湖岸道路を北上していきますと、日吉大社の看板があるので左に曲がります。

そのまま真っ直ぐ行きますと、2つの鳥居を通り過ぎます。

さらに行きますと、「駐車場 →」の看板が出てきますので右に曲がります。

すると東受付に到着します。

本来は駐車場はその先にあるようですが、東受付の係りの方が東受付の横に車を停めて良いと言ってくれたので、東受付に停めさせて頂きました。

近くには観光駐車場もあり、車はかなりの台数が停められるようです。

東本宮・楼門へ

東本宮からお参りさせていただきます。

元々の地元の神様を祀っているのは、こちらの東本宮になります。

境内で出会った地元の人とお話をしていたら、地元の神様が祀られている東本宮に良くお参りに行くと言っていました。

日吉大社

東本宮の楼門です。

とても神秘的な雰囲気です!!

右の手前の石に注目してみてください!!

日吉大社

こちらは「猿の霊石」と言います。

よ~く見ると、お猿さんがしゃがみ込んでいるように見えます。

みなさんは、お猿さんの姿見えましたか??

桜門に向かって歩いていきます。

日吉大社

とても立派な楼門ですね。

日吉大社の建物は豊臣秀吉によって再建されました。

屋根がとても大きく、安定感があります。

東受付を入った時から感じていたのですが、空気が澄み渡っているんですよね。

その雰囲気を楽しみながら楼門をくぐります。

東本宮・樹下宮へ

楼門をくぐりますと、いくつかの建物が目に入ってきます。

日吉大社

真ん中の建物は、東本宮の拝殿になります。

そして、左に見えますのは樹下宮(じゅげのみや)の本殿。

右に見えますのは樹下宮の拝殿になります。

とっても変わったレイアウトですよね。

まずは樹下宮の拝殿を参拝しました。

日吉大社

中を見てみますと、立派な神輿があります。

この神輿は、山王祭で使われる神輿だそうです。

その昔、比叡山の僧侶たちが強訴するときには、毎回神輿を持ち出していました。

実は、その神輿は日吉大社の神輿だったんです。

延暦寺の守護神である日吉大社の神輿を担ぎ出すことで、権威を見せていたんですね。

金がふんだんに使われた、とても豪華な神輿です。

そして、樹下宮拝殿の前に、樹下宮本殿があります。

日吉大社

金色の飾りが色々な所に付けられていて綺麗です!!

実はこの樹下宮には霊泉の井戸があり、その上に建てられているんだそうです。

樹下宮で祀られている神様は鴨玉依姫神(かもたまよりびめのかみ)になります。

大山咋神の奥様になります。

そして、こちらが本殿を守る狛犬です。

日吉大社

日吉大社

とても立派な狛犬です。

そして、優しい顔をしています。

いつの時代に造られたものなんでしょうか??

東本宮・拝殿、本殿へ

それでは東本宮に向かいます。

まずは、東本宮の拝殿です。

日吉大社

若干、小高いところに建っています。

ちょうど本殿が拝殿で隠れるようになっており、拝殿が本殿を一生懸命守っているように見えます。

本殿に向かいます。

日吉大社

日吉大社

西宮よりも先に鎮座していた東宮の本殿。

この東本宮は、国宝に指定されています。

樹下宮と比べるとシンプルな感じがしますが、そのシンプルさが逆に歴史や威厳を感じさせてくれます。

東本宮の狛犬です。

日吉大社

日吉大社

これまた立派な狛犬です。

どこか樹下宮の狛犬と似ている感じがします。

とても優しい感じが伝わってくる狛犬です。

霊水とナギの木

日吉大社自体、とても水が豊富な神社なんです。

そんな、水が豊富な神社ならではの見所を2つ紹介します。

1つ目は「亀井霊水」です。

日吉大社

ここは昔は池だったようです。

伝教大師が参拝した折に霊亀が現れたことから、仏様に捧げる水を汲む井戸として、昔から神聖な場所とされてきました。

写真で分かるように、今でもとても綺麗な水が湧き出ています。

本当に素晴らしい霊水です!!

そして、亀井霊水を奥に行き、東本宮の裏あたりに、湧き水が飲める場所があります。

日吉大社

ここは、地元の人がペットボトルを持って水を汲みに来ていました。

とても冷たくて、美味しい水でした。

この後、金大巌に行かれる方は、こちらでお水を頂いていくと良いと思います。

東本宮で最後に紹介するのは、日吉雌梛と雄梛です。

こちらは、東本宮の右手と入ってすぐの楼門の右手にあります。

日吉大社

日吉大社

雌梛では男性が女性の幸せを、雌梛では女性が男性の幸せを祈るものとされています。

境内には、「梛の葉守り」も置いてありますので、ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか??

金大巌(こがねのおおいわ)へ

東本宮を出まして、西本宮の方面に向かっていきますと、遥拝所と階段が現れます。

日吉大社

この遥拝所は、上にあります三宮宮と牛尾宮の遥拝所になります。

ここから30分ぐらい歩きますと金大巌(こがねのおおいわ)にたどり着きますので、ぜひ、頑張って歩いてはいかがでしょうか??

写真の階段、結構きついんですよね。

なんだか、歩幅が全く合わない階段で(^^;

でも、それも初めのうちだけです。

歩いていくと、森の中の山道になってきます。
日吉大社

森の中を歩いていきますので、下界よりは若干涼しいです。

でも、結構キツイ道のりなので、スニーカー以上の靴で、タオルや水は必需品かと思います。

ドンドン進んでいきますと、砂利道から階段に変わる場所が出てきます。

日吉大社

ここまでくれば、ゴールはもうすぐです!!

ちなみに右のでっかい岩、ロープで固定されていました。

恐る恐る通過します。。。

すると、ついに目的地の三宮宮と牛尾宮に到着します。

日吉大社

いや~、本当に凄いところに建っていますよね。

昔の人は、こんなところに社を造ったのですから、本当に凄いと思ってしまいます。

そして、三宮宮と牛尾宮の間の階段を上りますと、大きな岩が現れます。

日吉大社

この大きな岩こそ、金大巌になります。

日吉大社の始まりは、この金大巌から始まったと言われています。

今でもこの巌の霊力は続いていまして、見る人が見ると真ん中と下の所に、蛇が見えるらしいと東受付のおばさんが教えてくれました。

うちの友達も「ここに来たら、日頃のストレスなどから開放されて気持ちが楽になった。」と言っていたので、まさしく効果抜群な場所のようです。

私もここに着てから、良いことが雪崩のごとく起きていて、怖いぐらいです(^^;

日吉大社の中心とも言うべき、とても素晴らしい場所です。

また、こちらからの眺めは、とても素晴らしいものになります。

日吉大社

眼下に琵琶湖が広がっており、とても綺麗です。
金大巌とこの景色を見れば、疲れも吹っ飛びますので、ぜひ、チャレンジしてくださいね!!

白山宮と宇佐宮

下に下りてきまして、先を進みます。

まず見えてくるのは、白山宮です。

日吉大社

この白山宮には、こんな話が残っています。

平安時代末のある夏、広長という人物が境内にて白山の神を私的に祀りました。
これを知った天台座主が止めさせようかどうか迷っていたところ、その夜に夏であるにも関わらず雪が積もりました。
これを霊験とみなし境内白山宮の祭祀が正式に始まったとのことです。

そして、白山宮の脇には、策に囲まれた岩があります。

日吉大社

この岩を「雪丈岩」と言いまして、上の話の雪が積もった高さが、この岩の高さと同じだと言うことです。

ついつい見逃しがちですが、ぜひ、上の話も踏まえながら、お参りしてみてはいかがでしょうか??

さらに進んでいきますと、滝が現れます。

日吉大社

行場でしょうか??

日吉大社の全体についていえるのですが、本当に綺麗な水が豊富にある神社です。

この水の流れが、日吉大社の素晴らしい気をさらに素晴らしいものにしているのでしょうね。

そんな感じがしました。

さらに進んでいきますと、宇佐宮にたどり着きます。

日吉大社

西本宮・東本宮・宇佐宮は「日吉三聖」と呼ばれています。

この宇佐宮は、それだけ重要な社なんです。

床の下に大きな岩が露出しているようなのですが、私は気がつきませんでした。

次回訪れた際には、確認してみたいと思います。

宇佐宮から、西本宮に向かう道です。

日吉大社

赤い燈篭が、とても綺麗ですね!!

印象的だったので・・・・。

西本宮へ

それでは、西本宮に向かいます。

まずは西本宮の楼門です。

日吉大社

こちらも、とても立派な楼門です。

この楼門ですが、よく見てもらいたい場所があります。

どこを見たもらいたいかと言うと、上を見てください!!

日吉大社

あっ、お猿さんが!!

そうなんです、この楼門は、4方にお猿さんを見ることが出来るんです。

このお猿さんを「棟持ち猿」と言います。

そのいわれは、一家の四方の魔を拭い去ることによって棟木が上がるということで、これは繁栄することを意味のだそうです。

それぞれ、色々な表情をしていますので、ぜひ、4方のお猿さんに挨拶してくださいね!!

もう1つ、見てもらいたいものがあります。

こちらです!!

日吉大社

石造で趣のある手水舎です。

とても珍しいですよね!!

楼門の手前にありますので、ぜひ、お立ち寄りくださいね!!

では、中に入っていきましょう!!

中に入りますと、拝殿と本殿が目の前にあります。

日吉大社

拝殿から、お参りします。

日吉大社

こちらの西本宮本殿も国宝になります。

屋根に特徴があるのですが、この造りを「日吉造(ひえつくり)」と言います。

屋根の反り返り具合が、とても特徴的ですよね!!

また、この本殿の床下には、かつて仏事を営んだ「下殿」と呼ばれる部屋があるのだそうです。

西本殿を守る狛犬です。

日吉大社

日吉大社

日吉大社の狛犬は、皆立派ですね。

そして、穏やかな表情をしていますよね~。

さて、西本宮のお参りも終わりましたので、西本宮を後にします。

山王鳥居と磐座

西本宮を少し行きますと2つの盤座があります。

日吉大社

1つは、写真にあります「大威徳石」です。

こちらは、仏法を守護する大威徳明王が宿る霊石と言われています。

そして、もう1つは「祇園石」です。

牛頭天王が宿るといわれる霊石で、石の窪みに溜まった水で目を洗うと良いと言われています。

盤座は、神様が降りる場所と言われている神聖な場所です。

こちらの2つにも、ぜひ、お参りしてくださいね!!

さらに進んでいきますと、お猿さんに出会うことが出来ます。

日吉大社

色々な所に出てきましたが、日吉神社では猿を神の使いとしています。

神猿と書いて「マサル」と読みます。

その呼び名から「摩去る」とか「勝る」と言われ、大切にされています。

さらに進んでいきますと、山王鳥居にたどり着きます。

日吉大社

日吉大社と言えばこの鳥居が出てくるので、日吉大社に来たことが無くても、この景色を見たことがある人は多いのではないでしょうか??

山王鳥居の三角にとがった形は、山を表していると言われています。

この山、何の山かと言いますと、もちろん背後にあります比叡山になります。

赤坂の日枝神社などでも見ることが出来る立派な鳥居です。

紅葉の頃はさぞ綺麗なんだろうな~と、思いながら眺めていました。

最後に1つ橋をご紹介します。

大宮橋です。

日吉大社

この橋は、豊臣秀吉が寄進したと言われています。

この橋は、元は木で造られたのですが立て替えられたそうです。

何度でも来たいと思う、本当に素晴らしい神社です。

皆さんも、ぜひ、お参りくださいませ。

ご朱印

地図・住所・駐車場

住所:滋賀県大津市坂本5丁目1−1

電話番号:077-578-0009

駐車場:無料駐車場あり

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